朝、鏡を見て「アレ」、と思ったら、入院や手術も可能な大きな病院の耳鼻科にいかれるのがよいと思います。

皆さんは脳梗塞では?と思われ、CTかMRIを撮影してもらいにいかれると思います。その後、問題がなければ「末梢性の顔面神経麻痺」と診断されます。そして、重症でないと医師が判断すると通院で抗ウイルス薬と炎症(浮腫=むくみ)をとるためのステロイド薬による治療が始まります。重症だと判断されると入院(1週間から10日)を勧められます。
入院と通院での違いは使える薬の使用量にあります。
あとで入院しておけばよかったといわれる方もおられますので、医師から勧められたら入院されることをお勧めします。

もし、最初に行く病院が思い当たらなければ、手術の実績が多い病院を選んでおかれるのも1つかもしれません。(下記にリンク)

手術は発症から1ヶ月ぐらいまでが成績が良いとされています。
何となくボーっとしているとすぐに経ってしまう日数ですので、最初からしっかりした病院に掛かることをお勧めします。(セカンドオピニオン、サードオピニオンでも良いと思います。)

柳原40点法で1ヶ月経っても8点以下のままで改善の見込みが全く見られない場合は手術も検討する価値もあると言われています。軽度、中度の方は手術を必要としません。

手術以外の選択肢として、鍼灸治療を記憶しておいて頂ければと思います。
鍼灸治療も発症から最初の1ヶ月を最重要期間として考えています。

ほっといても治るだろうではなく、できるだけ早い治療開始が大切と考えています。
重症の方で、手術を視野に入れつつ1ヶ月の経過を見るのであれば、熱心に取り組んでくれる鍼灸院で治療しながら経過をみて頂ければ、と思います。
手術回避の可能性も見えてくるかもしれません。

鍼灸治療をしていて、1ヶ月経過頃からグンと良くなる人もいますので手術の判断は本当に難しいと思います。
判断基準の1つは、顔面神経麻痺以外に、
涙腺異常、聴力異常、味覚異常、強度のこわばり感などが非常に強いと感じる場合は選択肢としては大きくなるのかと思います。

軽度のものは鍼灸治療で改善してる方が多いです。

手術を決める際は、リスク(難聴等)も踏まえての慎重なご判断をなさって下さい。

Bell麻痺及びHunt症候群に顔面神経減荷術は有効か?

有効である。ただし、外科的治療なので、内科的治療が無効であると判断された場合に行われるのが望ましい。
手術時期は、発症1週間以降2週間以内の高度麻痺例で、40点法で8点以下、ENoG値で10%以下の条件を満足している場合である。減荷範囲は、可能であれば内耳道底まで開放するのが望ましいが、膝神経節を含めて茎乳突孔まで減荷することは必須である。(エビデンス(根拠):グレードC1:行うよう考慮しても良いが十分な科学的根拠はない。)※1


Caloo(カルー) – 全国の顔面神経障害の治療実績・手術件数 ご参考までに。

当院の顔面神経麻痺の治療

参考及び引用
※1:『顔面神経麻痺 診療の手引き-Bell麻痺とHunt症候群-2011年版』
日本顔面神経研究会(編)出版社:金原出版株式会社 発行2011/3